留学時代の同期女性と、新年会&お祝いを兼ねて、ディナーをしてきました。
このレストランは、1997年に”鉄人”になられた、神戸シェフのレストラン。
知り合いから、ここでグルメなお客様のご接待をしてとてもご満足頂いた、と聞いて、以前からぜひ行きたいと思っていたところ。 こういうレストランでのご接待は、する方もされる方もいい気分だろうなぁ。
お料理 ♪♪
- アミューズ
パスタをクッキー状にカリッと焼いたものに、グリーンオリーブとリコッタチーズを詰め、ミントの小さい葉を乗せたもの。 とっても小さいのだが(小指の第1関節分くらいの大きさ)、パスタの存在感が強くて、この先のパスタが楽しみになりました。
オリーブの味がもう少し強めか、クリームチーズをもう少し少なめにした方がワインに合いそう。
- 冷たい前菜 ANTIPASTO FREDDO: 蝦夷鹿のマリネ ル レクチエ リンゴのソース
ル・レクチエとは西洋ナシの一種で、酸味が少なくて甘みが強いもの。12等分くらいにカットしたル・レクチエの上に、レアの蝦夷鹿をマリネしたものをのせ、周りにクリームチーズとリンゴを和えたソースを飾った前菜。
蝦夷鹿は初めて頂いたのだが、馬刺のような赤身のお肉でクセがなく滋養が深そう。しっかりとしたお味にル・レクチエの甘みと、ソースのリンゴの酸味が合う。チョイスした白ワインにぴったり。
- 温かい前菜 ANTIPASTO CALDO: 和牛トリッパ 白いんげん 蓮根のトマト煮
ニンニクを強めに利かせたトマトソースで煮込んだもの。レンコンと里芋、白いんげんのホコホコ感と、トリッパの柔らかむぎゅっと感、よい! チョイスした赤ワインにぴったり。ワイン選びはソムリエのアドバイスに従うのが正解だと強く思った瞬間。
- パスタ PRIMO PIATTO: キターラ 鱈の白子と葉ニンニクのソース カラスミ添え
直径5mm位のうどん状の手打ちパスタ。卵の練り込みはなさそうな感じ。キターラとは、ピアノ線を何本も張った道具のことで、ピアノ線の上にパスタ生地を伸ばしたものを乗せ押し付けることで麺状にするものだそう。そうして作られたパスタのこともキターラと言うそうな。断面が四角形になるのが特徴だとか。
パスタは塩味で葉ニンニクのソースで和え、大きいまま表面をかりっと焼いた白子と、カラスミのスライスをトッピングしてある。ソースもカラスミも塩気が強く、クリーミーな白子と合わせて頂くと中和されるが、それでも塩気強し・・・。5人でボトル3本とまではいけなかったのだが、グラスワインで重め赤を頂いたらよかったかな・・・。
パスタ自体はもう少し固めの方が好みだけど、充分おいしかった。
- メイン SECONDO PIATTO: 尾長鯛のソテー 牛蒡のソース
皮の部分をカリカリに、身はふわっとした鯛のソテーに、ごぼうをベースとしたソースと、ブロッコリー、ビーツを添えたもの。
こちらも鯛の塩気が強め。ごぼうのソースは期待通り、ごぼうの甘みを最大限生かしたおいしさ。
- デザート DOLCE: チョコレートのタルト w ココナッツアイス&フルーツ
フォンダンショコラのように、ナイフを入れるととろっとチョコレートが溶け出すスイーツ。
- ダブルエスプレッソ
- 小菓子: ココアをまぶしたアーモンド、メレンゲ、小さいクッキー
- 白ワイン il Pollenza Briano 2006, Marche , Italy
マルヴァジア、マチェラティーノ、ソーヴィニオン・ブラン、トレッビアーノのブレンド。イタリアの
マルケ州というところの産。試飲のときから香り高く、柑橘系のさわやかなすっきりした香り。お味もきりっとしていて、後味はボリュームあり。
とても飲みやすく、冷たい前菜がサーブされる頃までに、5人でボトルを開けてしまいました。この白ワインとチーズ、フルーツだけで、かなりいけそう。パーティー等の食前酒にも良さそうです。
- 赤ワイン Nebbiolo Langhe 2008, Piemonte, Italy
バローロやバルバレスコを作るブドウの品種、ネッビオーロを使った赤ワイン。温かい前菜は、トリッパの人とホタテのソテーの人がいたので、軽めの赤を、とお願いしたところ、チョイスして頂いたもの。
比較的若いので酸味が強め、タンニンも程よくしっかりしてます。お色はバローロ的な濃い赤。それほど熟成していないので、グラスを伝うトロッと感は殆どなし。
トリッパはトマトで明るめに仕上げてあったので、とても合いました。蝦夷鹿の方もこれで行けそう。ただ、パスタの塩気には負けてしまった感あり。
雰囲気 ♪♪
木を中心とした内装で、天井が高い。ちょっとしたホールのような感じ。貸切で30名は入れるそうです。テーブル間が広いので、個室ではないけれど、個室感があります。ただ、木で声が反射するので、声が大きい人がいると、響きます。
照明は柔らかい光を使いながらも、明るめ。 しっとりとしたデートというよりは、健康的に明るくイタリアンを楽しみましょう!というデートや、今回の私達のようにグループでお食事するのに適した感じ。
サーブ ♪♪♪
スタッフが多く、気がつくと何かして下さっていて、常にattendedです。それでいて押し付けがましくない。
主張せず、気配を消しつつ、でも見守っているという接客、素晴らしいと思いました。
お値段 $$$
上記のお料理のコースは6300円。ワインは4000円台からウン万円代までありますが、私達は2本で1万円レベル。10%のサービス料込で、ひとり1万円でした。
ひとこと
食べログを見ると、ランチはいまいちという感想を書いている人がちらほらですが、ディナーは総合的に見てとてもよいと思います。お味の塩気の部分は、次回来る際には一言添えるか、重めの赤ワインを合わせてみるとか、で解決できる気がします。
最後に、シェフがお店の外でお見送りしてくださいました。飾らない、朴訥とした感じがまた、素敵でした。再訪したいと思えるレストランです。
RISTORANTE MASSA
住所: 東京都渋谷区恵比寿1-23-22
電話: 03-5793-3175
営業時間: 11:30am - 3pm、6pm - 11pm 水曜・第一火曜休み
URL:
http://www.massa-ebisu.com/