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カリフォルニア州における、もう1つの11月4日

11月4日は、米国大統領選挙の日。

カリフォルニア州では同日に住民投票が行われます。投票対象の内容はかなり広範にわたるのですが、そのうちの1つに憲法改正法案があります。それは、結婚は異性間のもののみ認める、つまり同性婚を認めない、という内容に憲法を改正するというもの。この法案はProposition 8と呼ばれており、賛成派・反対派がかなり激しく活動を繰り広げ、プラカードを庭に掲げたり手に持って道端に立ったりしています。

日本よりも個人の性的指向の多様性が早くから認識されている米国では、同性と思われるカップルを見かけることは珍しくありません。2年前、NYの地下鉄内で、初めて明らかにカップルと思われる男性2人組を見かけたときはびっくりしましたが、2人のじゃれ様がまさに男女のカップルと同じであることを目の当たりにし、愛の対象が異性か同性かというだけなんだなぁ、と妙に納得したのを覚えています。

婚姻制度は州毎に異なるのですが、2008年5月まではマサチューセッツ州およびコネティカット州を除き、州内で同性結婚をすることが認められておらず、他州で行われた同性婚の効力は認める州(NY州等)と、それも認めない州があります。そして5月、カリフォルニア州最高裁は、州憲法の下、同性のカップルに結婚する権利を認める判決を出しました。これを受け、同性婚は合憲となったのですが、4日の住民投票によりProposition 8が過半数の賛成を得れば、同性婚は州憲法上認められなくなります。

同性愛者でない人には無関係のことに見えるかもしれませんが、同性愛者であると否とを問わず、Proposition 8に対する意見を表明する著名人は多く、また州内外・外国からの活動資金援助は先週までに6000万ドルも集まったとか(FoxNewsより)。

5月の州最高裁の判決においては、結婚する権利"the right to marry"は基本的人権"fundamental rights"であるとし、その制限については厳格な基準に従い審査しなければならない(strict scrutiny)として、審査の結論として、性的指向"sexual orientation"に基づく取り扱いの別は憲法に反する、と判断しています。

私自身、同性愛とは何か、ということについてまだ雲をつかむような理解しかできていませんが、同性愛者にとって同性婚を禁じられるということは、すなわち私が男性との結婚を禁じられるのと同じようなものだ、と思えば、それは基本的人権だろう、と納得。


明日の投票、大統領選の方は紆余曲折あれどだいたいの方向性は見えてきましたが、Proposition 8についてはどうなるのかわかりません。保守的といわれるカリフォルニア州の住民がどのような判断をするのか、結果のみならずその投票割合にも注目しています。

ご参考
Proposition 8の賛成派(=同性婚を違憲とする考え)のサイトはこちら
            反対派(=同性婚を合憲とする考え)のサイトはこちら

by smthng-new-evrydy | 2008-11-03 23:46 | まじめなお話