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米国のタックス・リターン 初めての申告

米国に住んでいる方にはお馴染みのタックス・リターン(確定申告)。日本とは異なり、サラリーマンでも、収入の多寡を問わず申告をしなければなりません。これは米国国籍のない外国人も対象。
税理士さんに書類作成をお願いする方も多いのですが、これも米国に住んでいるからこそ経験なので、ゼロから自分で勉強してみました。

タックス・リターンとは
簡単に言うと、本来支払うべき税額を計算し、支払済の税金額(前年の還付金の充当分を含む)がそれより少なければ不足分を追加納税し、多ければ過払い分の還付を受ける、というもの。不足分が一定金額以上だとペナルティーが加算されます。本来支払うべき税額は、1年間の収入、各種控除(配偶者や子供の控除、医療費、住宅ローン利息、寄付、災害による損失など)やその他の調整項目から計算することになります。米国では、税には連邦税と州税があるため、タックス・リターンも連邦と州と双方必要となります。

結婚している場合、夫婦それぞれが申告する方法と、夫婦合算で申告する方法があります。夫婦合算申告の場合、企業の単体決算と連結決算のイメージとは異なり、夫婦それぞれが1セットずつ書類を作る必要はありません。なお、合算申告の方が認められる控除項目が多いなど節税になるようです。

申告方法は、電子ファイリングまたは紙の郵送。電子ファイリングが推奨されており、還付金の入金も約2週間程度と申告者にも嬉しいメリットがあるのですが、全ての人に電子ファイリングが認められているわけではないようです(私はダメでした)。

還付金がある場合、銀行口座に直接入金してもらう方法(入金先の複数指定も可能)の他に、来年分の税金支払に充当する方法もあります。

申告書類の作成
IRSという連邦の税務当局のHPや各州政府のHPには、タックス・リターンの概要説明や各種フォーム、記入要領などが詳しく載っています。私は勉強を兼ねてゼロからこれらの書類を読みましたが、そんなことをしなくても、書類作成のためのサイトを利用すれば、質問に答えていくだけで申告書類を作成することが可能です。いくつかのサイトが、IRSや州政府のHP上で紹介されています。

書類を作成する時には、1月から2月にかけて勤務先や銀行から郵送されてくるお給料明細(W-2)や利子明細(Form 1099-INT)などに記載されている情報などが必要になります。また、いろいろな控除項目や調整項目を利用する場合には、それに応じた情報が必要となります。

書類作成のサイトを使うメリットは、1)タイプ打ちをしてくれる、2)計算をしてくれる、3)特定の表を参照して数字を埋めるような項目も対応してくれる、といったところでしょうか。サイトによっては、タイポのチェックや、節税アドバイスまでしてくれるところもあるようですが、利用料が少し高くなります(といっても税理士さんにお願いするよりは断然お安いですが)。

紙ベースで提出する場合には、書類作成サイトから書類をプリントアウトし、所定の欄にサインと日付を記入の上、指定された添付書類をホチキス留めして、指定先に郵送します。届かなかった場合に備え、申告書類のコピーをとり、また期日前に発送したことを証明できるようCertified Mailを利用した方がいいかと思います。

初めての書類作成を終えて
ゼロから勉強して自分で作業をしてみて仕組みを理解できたので面白かったけれど、時間をかけ過ぎてしまった感もあります。でも、来年以降のルールは今年のものと一部変わる可能性もありますが、大枠は変わらないと思うので、来年以降は素早くできると期待しています。1年の間に全て忘れてしまわなければ、ですが。

計算の結果、2007年分はそこそこ還付を受けられることになりました。紙ベースでの申告の場合は、還付金の入金まで約2ヶ月かかると聞いています。6月後半には、といったところでしょうか。入金が今から楽しみです♪

- 私が今回使った書類作成サイト
IRSで紹介されているサイトの中から、All Aboutに載っていたreviewを参考にしつつ、サービス料がお安いTaxACT(https://www.taxactonline.com/index.asp)を利用しました。保存機能があるので、少しずつ情報を入力しサインアウトすることが可能で、サービス料を支払った後は、申請フォームのプリントアウトや修正が何度でも可能でした。
ただ、本来であれば提出すべきと私が理解しているフォームが、「申告書類」としてパッケージされた書類に含まれていないことがあったので、書類作成後申告前に、念のため確認をする必要があると思います。

by smthng-new-evrydy | 2008-04-11 21:57