人気ブログランキング | 話題のタグを見る

friend

私はfriendという言葉を、USに来る前と今とで、少し異なった意味合いで捉えるようになりました。

大きなきっかけは、1年ほど前の投稿に書いたように、20歳以上も違う人からfriendって言って頂いたこと。そうか、friendっていわゆる「おともだち」、仲良しの知り合い、っていうのと、なんかニュアンスが違うんだな、って思ったのです。そして、先日、わが社のNYオフィスにいるリーガルヘッド(20歳弱年上です)に帰国の挨拶をしたら、I'm happy to have another friend at Head Officeと言って頂いて。

留学中、年上・年下問わず、教授・TA・スタッフ・学生問わず、friendって敢えて明示されたことあるなぁ、ってことも思い出したりして。


年齢、性別、国籍、経験等が違っていても、お互いにひとりの人間としてrespectし合って、対等な立場で接する、心が通じ合える相手っていうのがfriendなのかなって。

USに来る前、年上の人をどれだけお慕いしても、friendって気持ちは湧かなかったけれど、USで仕事をした2つの組織で知り合った人の中には、男女問わず、何人かそんな気持ちを自然と持てる方がいます。それはとても幸せなことで、私がUSで得た多くのことのうち、one of the best thingsでもあります。

今日はそのうちのお一人のお宅に、夕方、ちょっとしたものをお借りしに行き、そのままディナーをご一緒し、その後またお宅に戻ってコーヒーを飲みながらおしゃべり。正確な年齢は知りませんが、おそらく私より30歳以上も人生の先輩。2人のお子さんは私より年上という、私の母よりも年上の方なんだけど、やっぱり彼女もfriend的なものを感じさせてくださる方。彼女からしたら、娘みたいな気持ちなのかもしれないけれど、でも日本で私のことを娘のようにかわいがってくださった方とはちょっと違う。

長幼の序の考え、私は嫌いじゃないし、人生の先輩から教えていただけることってたくさんあると思っているけれど、きっとfriendって感じさせてくださる相手の方は、私のことをたまたま生きてきた年数が短くてたまたまその人よりも特定の分野の経験値が低いけれど、でも対等な立場の相手として捉えて、接して下さっているんだと思います。「年上だから」年下を守るべき、年下より経験値が高くあるべき、年下より正しいことを知っているべき等、っていうべき論を、日本にいる日本人は無意識に持っている気がするのですが、USにいる日本人や日本人以外の人は、そういうべき論は持っていないから、対等になれるのかもしれません。それは多様であることが当たり前の社会だからかもしれません。

私は、年齢や国籍等が違うfriendがいるほど、いろいろな点で豊かになれる気がします。おそらく私も無意識に持っていたであろうべき論。日本に帰ってから、特に年下の人に接するとき、べき論を持たず対等の立場として接していきたいな、と思っています。

by smthng-new-evrydy | 2009-06-13 23:37 | まじめなお話